弁護士×パラリーガルの働き方
弁護士×パラリーガルの対談を通して、
エースの普段の仕事の様子をお伝えします。
弁護士 青木 洋介
2013年弁護士登録。都内法律事務所で勤務。
2020年よりエースに参画。
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パラリーガル 多田真理子
1998年より都内法律事務所でパラリーガルとして勤務。
2018年のエース創業時メンバー。
弁護士とパラリーガルは相棒
― エースでは弁護士とパラリーガルがチームを組んで事件に取り組んでいるということですが、
具体的にはどのように仕事を進めるのでしょうか?
青木:
1つの事件に対して、弁護士1人とパラリーガル1人が一緒に担当して進めます。
パラリーガルは、弁護士から指示をうけたことだけを機械的にやる、指示を待つ、ではなく、
事件の進行についても一緒に相談・共有しながら解決を目指します。
― 一般的に、法律事務所のイメージだと、弁護士が何から何までやって、法律事務員は弁護士の指示があった単純な事務作業をやる、というものだったのですが、エースはかなり違いますね。
青木:
パラリーガルの経験を積んで、できるようになった業務については、弁護士も信頼して仕事を任せます。
弁護士が指示したこと以上に、パラリーガルから「ここはこういう方法もありませんか?」と提案を受けることもあります。
多田:
信頼して仕事を任せてもらえると、自分で必要なものを考え、主体的に仕事ができる。
ただ揃えた書類を機械的に提出するといった事務作業ばかりの仕事とはかなり違いますね。
パラリーガルの大切な役割
― そういったチーム制は、依頼者の方にとってどういうメリットがあるのでしょうか?
青木:
まずは、アクセスのしやすさだと思います。
依頼者の方から問い合わせがあった際に、弁護士が席を外していても担当のパラリーガルが、把握している範囲で説明をします。
別の法律相談や裁判などで対応していても、依頼者を待たせることがなくコミュニケーションが取れるのは大事なことだと思います。
― 案件の内容や方針を共有できていることで、依頼者からのアクセスが良くなっているんですね。
多田:
また、依頼者の性格や案件の内容によっては、弁護士よりもパラリーガルの方が話しやすく、解決に必要な色々な事情を聞き出せるということもあります。
エースの弁護士は、かなりフレンドリーで気さくな方ばかりなんですけどね(笑)。
それでもやっぱり弁護士は敷居が高いなどのイメージがあるのでしょう。
青木:
それは結構ありますね。
離婚の事件なのですが、担当のパラリーガルに相手方に対する気持ちを色々と話していただいて、それで心が落ち着き、解決に踏み出せた、ということもありました。
― 案件の内容や方針を共有できているから、よし親身なアドバイスや寄り添った対応ができるということですね。
たまに、担当の弁護士よりもパラリーガルの方が依頼者の方と仲良くなって、
弁護士だけでなくパラリーガル宛に別の案件の問い合わせがくることもあります。
頼りにしてもらっていると感じる瞬間です。
悩みを共有できる相手がいるので、安心して案件に取り組める
― 弁護士からみて、パラリーガルとのタッグを組むことには、どういったメリットがあるのでしょうか。
青木:
一緒に案件に取り組んでいるパートナーがいるので、相談しながらより良い解決方法や方針の見直しなどができます。
一人で案件をやっているとどうしても一人で問題点や課題を抱え込み、処理が遅くなったり行き詰まったりするのですが、そういった悩みを共有できる相手がいるので、ストレスを過度に感じることもなく、安心して案件に取り組めます。
安心できるパートナーがいるという感じですごく助かります。
― 優秀な相談相手がいて、自信を持って案件に取り組んでいける環境があるんですね。パラリーガルとの業務分担はどのようにしているのでしょうか?
青木:
文書の起案などもパラリーガルにある程度やってもらっていますが、案件に深く関与しているので、正確な案文を素早く作ってもらえます。
その案文を叩き台として私が起案できるので、一人でゼロから作成するよりも負担なく、早く事件を進めることができます。
一人だけではこなせない案件数も持つことができ、案件の経験をたくさん積むことができるのも特長ですね。
依頼者からありがとうと言ってもらえて、
弁護士と一緒に喜びを分かち合えることがやりがい
― パラリーガルがエースで働くにあたってのやりがいは、どういったところなんでしょうか?
多田:
一つの案件を受任から最終的な解決まで担当の弁護士と一緒にやっていくので、単純な事務作業だけではなく事件の全体像、目指すべきゴールを見ながら協力して進めていきます。その過程で、依頼者の方の悩みを聞き、受け止めながら、最終的に納得する解決に至って、依頼者からありがとうと言ってもらえて、それを弁護士と一緒によかったね、と喜びを分かち合える、こういったところに一番やりがいを感じます。
― 任される仕事というのも変わってくるんでしょうか?
多田:
はい。経験を色々と積んで弁護士から信頼してもらえるようになると、ある程度任せてもらえて、自分の創意と工夫でもっと良い仕事の進め方はないか?と考えてやるようになります。
それが自分の成長になりますし、エース全体の底上げにもなっていると思うとやりがいがあるなと思います。
毎日同じ仕事を指示を受けてこなしていくというだけではないので、大変といえば大変ですが、色々な仕事に取り組んで、できるようになっていくという面白さは大きいです。
みんな自分の事件そっちのけで、親身になって知恵を搾ってくれる
― どうしてエースではそのような仕組みを取れるのでしょうか?
多田:
弁護士がパラリーガルを信頼できるパートナーとして仕事を担当させてくれるので、一緒に良い解決を、という気持ちになります。
これはエースの創業時から変わりません。
青木:
エースのパラリーガルは、案件の内容に興味を強く持っていて、受け身ではなく積極的に仕事に取り組んでくれます。
一緒に案件を進めていくということを、どちらの立場でも楽しんでいるんだと思います。
多田:
パラリーガル同士も、自分がやった手続を周りの人に教えたり、と横のつながりも強く、隣の人が今何をしていて何につまづいているかというのも見えやすい環境です。
案件を担当する際に、前にやった同種の案件の解決方法を弁護士に提案して、いい結果になったということもたくさんあります。
エース全体で、チームでいいリーガルサービスを実現していこうという気持ちが浸透しているので、
弁護士とパラリーガルのタッグがきちんと機能しているんだと思います。
青木:
自分の案件の相談をすると、弁護士もパラリーガルも、みんな自分の事件そっちのけで親身になって知恵を搾ってくれます。
多田:
法律分野の勉強会なども弁護士が開催することも多く、パラリーガルとしても、プロとして法律事務の仕事に全力で打ち込める環境だと思います。